ブログ 受験/進学よろず猪名川塾日記
令和5年度(2023年度)公立高校入試を振り返って!猪名川・川西地域編(1)もはや甘い受験は無くなりそうな猪名川高校入試結果の現実
2023-04-13
オススメチェック
◎今春公立高校入試/猪名川・川西地域
令和5年(2023年)度 兵庫県第2学区の主な公立高校入試・受験状況一覧 (猪名川・川西地域)
川西緑台高校 | 川西北陵高校 | 川西明峰高校 | 猪名川高校 | ||
普通科 | 総合理数 | 普通科 | 普通科 | 普通科 | |
2023年度定員 | 240 | 40 | 240 | 280 | 160 |
前年対比増減 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2022年度定員 | 240 | 40 | 240 | 280 | 160 |
特色・推薦選抜入試(2月15日)
総合理数 | 探求と表現 | グローバルキャリア | 教育コミュニケーション | ||
定員 | 40 | 40 | 28 | 24 | |
受験者 | 34 | 34 | 17 | 38 | |
2023年度倍率 | 0.85倍 | 0.85倍 | 0.61倍 | 1.58倍 | |
2022年度倍率 | 0.85倍 | 1.08倍 | 0.57倍 | 1.13倍 | |
合格者 | 34 | 34 | 17 | 24 |
複数志願入試(3月12日)
定員(修正後) | 240 | 206 | 263 | 136 | |
第1志望志願受験者 | 258 | 177 | 163 | 149 | |
2023年度実質倍率 | 1.08倍 | 0.86倍 | 0.62倍 | 1.10倍 | |
2022年度実質倍率 | 1.12倍 | 1.03倍 | 0.63倍 | 0.98倍 | |
第2志望志願者 | 52 | 226 | 327 | 192 | |
志願変更後第2志望志願者 | 51 | 230 | 325 | 193 | |
合格者 | 240 | 206 | 238 | 136 |
今回から、上表を元に今春公立高校入試結果を振り返っていきます。まずは皆様に最もご関心が強いであろう第2学区猪名川・川西地域の4校をそれぞれ見ていきます。
◎猪名川高校は今春入試で最注目高校?!
まずは猪名川高校です。今春入試結果の中で意外にもといっては失礼ですが、最も注目した公立高校は猪名川高校でした。上表の倍率欄を見てお分かりの通り、2月「特色・推薦選抜入試入試」倍率でも、3月「複数志願第1志望志願受験者」実質倍率でも、ともに倍率1.0倍を超えました。
◎猪名高・特色選抜入試は難関!?
2月特色選抜入試だけで決まる、猪名川高校の「教育コミュニケーション類型」は、受験生の人気を集める年が多く、志願者が定員を下回ることが少ない特色類型です。今春はなんと1.5倍を超える高倍率でした。昨年度も1.0倍を超える倍率で、この地域の特色選抜入試では安定して人気を集めている特色類型です。下表の過去の倍率推移をみても一目瞭然です。倍率が1.0倍を超えなかったのは、定員が多かった最後の2020年度のみです。
◎猪名川高校は今春入試で最注目高校?!
まずは猪名川高校です。今春入試結果の中で意外にもといっては失礼ですが、最も注目した公立高校は猪名川高校でした。上表の倍率欄を見てお分かりの通り、2月「特色・推薦選抜入試入試」倍率でも、3月「複数志願第1志望志願受験者」実質倍率でも、ともに倍率1.0倍を超えました。
◎猪名高・特色選抜入試は難関!?
2月特色選抜入試だけで決まる、猪名川高校の「教育コミュニケーション類型」は、受験生の人気を集める年が多く、志願者が定員を下回ることが少ない特色類型です。今春はなんと1.5倍を超える高倍率でした。昨年度も1.0倍を超える倍率で、この地域の特色選抜入試では安定して人気を集めている特色類型です。下表の過去の倍率推移をみても一目瞭然です。倍率が1.0倍を超えなかったのは、定員が多かった最後の2020年度のみです。
年度 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 |
倍率 | 1.58倍 | 1.13倍 | 1.00倍 | 0.63倍 | 1.20倍 | 1.10倍 |
定員 | 24 | 24 | 24 | 30 | 30 | 30 |
◎時代の流れをくみ取った上手な類型設計!
猪名川高校の「教育コミュニケーション類型」は、幼児・児童教育や介護福祉教育等の分野を重視した類型です。近年注目・人気を集めている職業分野に特化する教育内容を「特色」にしています。これが受験生の人気をまずまず集めて成功している理由でしょうか。来年度入試以降も安定した人気を集めると思われます。特色選抜入試は、学校長推薦を必要としない、希望すれば受検できるハードルが低い入試形式です。しかしこの類型について甘く考えるのは危険でしょう。この類型を受検希望するなら、内申評定もオール3以上を目標。さらに志望理由を明確にして入試の小論文(作文)・面接対策もしっかりしないと合格は難しいと考えるべきです。
◎猪名川高校に合格できなかったのは13人! !
一方、3月一般入試では、複数志願選抜制度入試の下、定員136人に対して149人が志願しました。倍率1.10倍です。13人が涙をのみました。その13人の運命は「第2志望校を書いていればその第2志望校で『合格』だった」か、あるいは「第2志望校を書かなかった、または第2志望校でも不合格で『公立高校完全不合格』になった」はずです。
◎猪名川高校入試の今後を占う! !
今年度も含め過去6年間の猪名川高校の3月一般入試の倍率推移は下表の通りです。
猪名川高校の「教育コミュニケーション類型」は、幼児・児童教育や介護福祉教育等の分野を重視した類型です。近年注目・人気を集めている職業分野に特化する教育内容を「特色」にしています。これが受験生の人気をまずまず集めて成功している理由でしょうか。来年度入試以降も安定した人気を集めると思われます。特色選抜入試は、学校長推薦を必要としない、希望すれば受検できるハードルが低い入試形式です。しかしこの類型について甘く考えるのは危険でしょう。この類型を受検希望するなら、内申評定もオール3以上を目標。さらに志望理由を明確にして入試の小論文(作文)・面接対策もしっかりしないと合格は難しいと考えるべきです。
◎猪名川高校に合格できなかったのは13人! !
一方、3月一般入試では、複数志願選抜制度入試の下、定員136人に対して149人が志願しました。倍率1.10倍です。13人が涙をのみました。その13人の運命は「第2志望校を書いていればその第2志望校で『合格』だった」か、あるいは「第2志望校を書かなかった、または第2志望校でも不合格で『公立高校完全不合格』になった」はずです。
◎猪名川高校入試の今後を占う! !
今年度も含め過去6年間の猪名川高校の3月一般入試の倍率推移は下表の通りです。
年度 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 |
倍率 | 1.10倍 | 0.98倍 | 0.95倍 | 0.82倍 | 0.82倍 | 0.64倍 |
定員 | 160 | 160 | 200 | 200 | 200 | 200 |
2022年度入試の行われた同年3月には県立高校再編統合が発表されました。前年2021年度までは総定員が200名でした。明らかに過剰定員といえるその総定員200名がこの年度に160名に減りました。そして昨年度2023年度が0.98倍とわずかに1.0倍に足らず、今年度2023年度についに1.0倍を超えました。6年間の倍率の推移をみると、総定員数減があったにせよ、倍率は年々上がっています。もはや猪名川高校も第1志望で募集定員を満たせない時代は終わりを告げたようです。
◎猪名川高校入試を甘く見るのはもはや危険!
阪神地域の次の県立高校統合校(無くなる県立高校)の発表を控える現在、来年度猪名川高校の定員増員は考えにくいところです。2月「教育コミュニケーション」類型・特色入試選抜はもちろん、3月一般入試でも、猪名川高校なら「成績が低くても入れる」と甘く見るのはもはや危険です。現中3生はこの現実を受け止め、内申(調査書)評価はオール3以上、偏差値50以上を目標に努力しないと合格は覚束ないでしょう。
◎猪名川高校入試を甘く見るのはもはや危険!
阪神地域の次の県立高校統合校(無くなる県立高校)の発表を控える現在、来年度猪名川高校の定員増員は考えにくいところです。2月「教育コミュニケーション」類型・特色入試選抜はもちろん、3月一般入試でも、猪名川高校なら「成績が低くても入れる」と甘く見るのはもはや危険です。現中3生はこの現実を受け止め、内申(調査書)評価はオール3以上、偏差値50以上を目標に努力しないと合格は覚束ないでしょう。